ここ数年、女性エンジニアが増えています。これは、女性が自身のキャリアへの不安や手に職を付けるといった考えのもと、今後も成長が見込めるエンジニアという職業に興味を持ってきているからです。
特に、新型コロナウイルスによる外出自粛などの影響で、改めてテレワークなどによる在宅勤務も可能なエンジニアに注目が集まっています。
リモートワークという働き方に抵抗のないIT業界に対して、コロナ禍でも最低限の出社で安全に働くことができると女性たちの意識が向いたためです。このような理由であっても女性エンジニアが増えることは、IT業界とっても悪いことではありません。
エンジニアの仕事の多くは、短期間で完結するプロジェクトはほとんどなく、長期間続くプロジェクトの作業は地味で根気のいるプログラミングやテスティングといった作業です。エンジニアがある程度その日の作業を決めて、区切りをつけないといつまでも残業をすることになります。
そして、残業する人が評価されるという悪しき風潮は、IT業界の多くの職場に今も残っています。それに対して、朝から1日の仕事を段取り良くこなし、定時には仕事を切り上げて退社し、家事や育児に時間を使おうとする女性のライフスタイルが評価され始めました。
このことによって、エンジニア業界に作業の効率化や時短意識が芽生え、女性エンジニアが働きやすい職場環境の構築や労働支援が充実することは、優秀な女性エンジニアが増えことにもつながりますし、男性エンジニアの労働環境の改善にもつながります。